Les Deux Magots in Paris 2016Back

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◯ Overview

パリの通りを眺める憧れのテラス席に初めて通してくれたレ・ドゥ・マゴ。 どこに行っても必ず奥の方の席に通される切なさを重ねて、日本人で子供のような私には外の席でコーヒーを飲むなんて、叶えることの難しい夢のようなことだったんだと痛感していた。 そんな中、ゼザンヌもブラックも私の尊敬するピカソも通った、あの伝統ある喫茶店がまさかのテラス席に案内をしてくれている、という驚きとともにこの席に着席した。 しまださんはパリのどこでもバゲットのサンドイッチを頼む。 絶対に間違いがないらしい。 確かにパリのバゲットは美味しいし、よくわからないものを頼んで好みじゃなかったり、食べきれないこともよくある。 でもせっかく異国の地に来たのだからその失敗だって楽しいと思う。とか言い返しながら、やっぱり向かいで頬張るそのバゲットが私の頼んだよくわからないものより美味しそうだなと思ったりもする。 8月の強い日差しに照らされて、反射で全てがきらきら輝く。 奥の常連のおじさんもおいしそうな何かを食べている。 向かいの通りには、お気に入りの教会、サン・ジェルマン・デプレも見える。 ここはなんて眺めのいいところだろう。